リュート奏者ナカガワの  「その手は桑名の・・・」

スイス音楽留学記「バーゼルの風」(2004年12月~2005年7月)に続くブログです。

ユーミンのGreyは盗作か(4)

Greyは灰色という意味の英語ですが、アメリカでは普通 gray と綴ります。grey はイギリス流の綴りですが、敢えてイギリス流にしたのはしっとり感を出したいからでしょうか。アメリカだと何となくチャラい感じもしますし。

この「灰色」はタバコの煙の色で、歌詞にも出てきます。

グレイゆーっくりそらにのぼーっていーってもえつきたひびおもいおこすよーにただよううつくしいいろ

普通は煙たいだけのタバコの煙もこうやって表現すると詩的で素敵なものに見えてきます。

とても美しいサビの部分の歌詞、この部分は楽曲の中で2回出て来ます。

わたしのこころはアッシュトレイ、はいをおとすーかれのくせとーゆびさき なつかしーむーちいさなだいりせき

タバコの煙や灰皿が詩の重要なアイテムになっているのは時代を感じさせます。小林麻美に楽曲を提供した当時、1987年頃はまだタバコを吸っている人が多かったんですね。今ではそもそも灰皿なんてもうほとんど見ることができなくなってしまいましたし、今ではどちらかというと嫌われものでしょうけど、それをこのような美しい言葉で表現できるとはさすがです。